記念すべき第一回目の「オリーブな人々」インタビューは、ラジオ、雑誌等で活躍中のアンディポンピリオさんにご登場頂きました。イタリア人と日本人の血を引き継ぎ、イタリア、日本両方での生活経験を持つアンディさん。様々なメディアを通し、食文化を含め様々なインターナショナルカルチャー情報の発信をされています。現在毎週土曜日の午前11:00からJ-WAVEの人気番組「MODAISTA」
のナビゲータ。(「MODAISTA(モダイスタ)」http://www.j-wave.co.jp/original/modaista/)
オリーブ・ガイド(以下O.G.)
―オリーブオイルと聞いて最初にどんなことを思い起こしますか?
アンディ
それ無しでは生きてゆけない(笑い)。
オーバーな言い方じゃなく、3日間イタリアンを食べないのは耐えられないんですよ。
イタリアンでオリーブオイルを使わないものだけで済ますことはまずないから、3日間オリーブオイルを食べないでいることは無いという…。
逆に和食もそうなのですけど、やっぱり血なのかもしれないですね。
O.G.
―毎日イタリアンでも大丈夫ですか?
アンディ
いや、実はそれもダメで、僕にとっては和食も同じくらいに重要なんですよ。
2日イタリアンが続くと、3日目はやっぱり和食が食べたくなる。もしくは中華に行ってしまうこともあるかな。いずれにしても、箸を使いたくなるんですよ。これは、やっぱり血なのかもしれないですね。
O.G.
―オリーブオイルとの最初の出会いは何時ですか?
アンディ
ウチはイタリア人の父が厨房に立つことも多かったから、必然的に子供の頃から馴染んでいました。ですから、物心ついたころはすでにそこにあったという感じです。
まぁ、オリーブオイルとの出会いと言う意味では、母親のおなかの中にいるときからということになるのかもしれません。
O.G.
-そこまでオリーブに馴染みの深い生活ならばご自宅にもオリーブオイルをお持ちだと思いますが、特に好きな銘柄はありますか?またいつも買う場所など決めているのでしょうか?
アンディ
特定の銘柄もお店も特には決まってません。
家の近所のスーパーとかで気づいたときに、そこにならんでいるもので
良さそうなものを選んで買っておくって感じですね。
ただ、消費量が多いので、リーズナブルな価格で大きいサイズのもをいつも
備えるようにしています。缶に入ったものがあることが多いですね。
O.G.
-好みの使い方や独自の食べ方などはありますか?和食に合わせてみるとか…
比較的スタンダードなイタリアンでの使い方が多いです。
和食に直接使ったことはないですね。
ただ、和食のときにオリーブオイルにバルサミコ、それにマスタードをミックスして
サラダに合わせたりします。また、アボカドを割り、種を抜きそこにオリーブオイル50%、バルサミコ50%を入れてスプーンですくって食べるのも良くやりますね。
これも和食にはあうかもしれない。そう言えばバルサミコと醤油はなんとなく似てるような気がしますね。
でも、トスカーナの田舎とかで取れたてのオリーブオイルをブルスケッタにつけて食べるシンプルな食べ方も最高なんですよ。当然オイルの鮮度も違いから来るものも大きいんですけど、日本で食べるのとイタリアの産地で食べるのは何かが違うんですよね。うまく言えないけど。
ああ、なんだかおなかへって来ちゃったなぁ。
O.G.
―本当ですね(笑) レストランでやればよかったですね、このインタビュー。
イタリアンだと普段はどのあたりのお店にいかれるのですか?
日本のオリーブオイル事情について何かコメントはあるでしょうか?
アンディ
昔から行っているお店が恵比寿と広尾にあって、今でもやっぱりそこが圧倒的に多いです。本物のイタリアンの味だし、やっぱり安心感がありますから。もう、そこは店に入ると殆どイタリアなんですよ。
O.G.
―新しいお店などに行ってみることはないのですか?
アンディ
暫くは、新しい店ができても全然関心が無かったんですけど、最近はまたちょこちょこチェックするようになっていますね。
そういえば、最近の日本のイタリアンレストランでも随分細分化が進んできたように思います。イタリアの食文化は地域によって全く違うので、それ自体はすごく自然なことだし、歓迎すべき流れだと思います。パンもトマトワインも味付けの仕方も全然違いますから。ただ、どうせこだわるなら徹底的にこだわれと言いたいんですよ。せっかくトスカーナ料理やナポリ料理というように地域で細分化するなら、オリーブオイルまでその地域のものを使うべきだと思いますね。オリーブオイルも産地によって全然味も香りも違いますから
。僕は、地域の料理はその地域の材料を使うべきだと思っています。例えばシチリア料理店の厨房の奥の方に違う国のオイルの瓶が見えたりするとがっかりしてしまうんですよね。食材や調理法までは随分地域的な細分化がされてきたけど、オイルまではまだ手が回せていないのでしょうね。「ボナ、セーラ!」みたいなあいさつイタリア語だけのなんちゃってイタリアンもまぁ良いですけど、どうせならちゃんと中身のある本物の食文化をちゃんと紹介して欲しいと思いますね。
O.G.
-その他日本のオリーブ事情について何かコメントがあれば、どうぞ。
アンディ
そうですね、お店でオリーブオイルを買うときに僕は産地で選ぶことが多いですが、
一般的な売り場ではそれぞれの銘柄の違いが解りにくいように思います。
小売店にもう少しちゃんと情報提供をして欲しいと思いますね。
また、オリーブオイルについては最近随分とその利点や期待される効能が紹介されるようになってきましたけど、「太る」等まだ良くないイメージがあると思います。
そういう部分に対しても、何かしらの情報提供によって正しい認識を広めて欲しいと思いますね。
O.G.
-なるほど、オリーブガイドとしてもお店では無いですけれど、できるだけオリーブオイルについて皆様に正しい認識を持ってもらうことができるように努めていきたいと思います。今日は、貴重なお話をありがとうございました。
アンディ
こちらこそ。でも、次回インタビューがあるならレストランで。
このサイトの趣旨をお話しインタビュー依頼したところ、快く受けてくだったアンディさん。
今回は彼の事務所にお邪魔してインタビューをしました。イタリア、日本の生活を肌で知っている彼ならでは実感のこもったお話が伺うことができました。
Grazie!Andy!