ダニエラ・カポーニャ/吉岡美世のコラムスペイン・イタリアを活動の中心とするオリーブオイル研究の第一人者であるダニエラ。日本のオリーブオイル事情について精通している吉岡。東西の二人のオリーブオイルのプロフェッショナルによるブログ。オリーブの樹やオリーブオイルについての最新情報や役立つオリーブ情報を提供してゆきます。 |
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今回は、3月に毎年幕張メッセで開催された国際食品・飲料展(FOODEX)に行ったときの事を書きます。
ここの会場はとてつもなく広く、目的見をしなければとても回りきれないと毎年思いながら、いつも時間切れ(^ ^;)。
今年こそ、計画的に回ろうと決め、いざ!
今回行った目的の1つ、ギリシャ大使館主催の「ギリシャ産エキストラ・バージン・オリーブオイルセミナー」に参加しました。50名程のセミナー室はほぼ満員で、大半は既にギリシャオイルの輸入業者の方のようでした。
はじめに、国際オリーブオイル協会のフランコ・オリーヴァ氏の挨拶があり、ギリシャ産オイルの質の高さを語っておられました。ちなみに、フランコ氏は第一回目に書いたブログの写真で私と写っている方です。さすがにカップクが…
セミナーはフードジャーナリスト女史にFilio Myrtsidouよるギリシャオリーブの一般知識と今回出展されているオイルを6点テイスティングしました。テイスティングはギリシャオリーブ品種で一 番メジャーなコルネイキ種を主要品種としたオイルばかり6点という、非常に興味深い物でした。同じ品種でも、産地(土地)や環境、生産方法、収穫時期によ り6点6色でした。コルネイキ種の主な特徴は、爽やかでフルーティな香りと軽やかな辛味と言われています。
一通りセミナーが終わり、質疑応答に移ってから、結構興味深い一面を見ることが出来ました。
先述しましたが大半が既にしている業者なので、オイル自体のクオリティーと言うよりもパッケージの問題に集中しました。
「容量が適切でなく、陳列棚に並べると液面がバラバラで商品価値が無くなる」
「キャップが粗悪で漏れてしまう。それによってラベル汚染が起き、返品になる」などなど。
中でも強烈だったのは、20年前からギリシャオリーブの輸入をされている重鎮の某氏が
「ギリシャはボトル瓶やキャップを全てイタリアから輸入している。そしてオイル漏れなどを起こしている。今日は大使館の方々もいらしていることなので、この辺りをもっと政府レベルで改善して欲しい」と喝(?)を入れていました。
これにはさすがに苦笑いの主催者側で、
「これからの課題として、対処して行きたいと思います。」と言うことでした。
そうそう、テイスティングですが、6商品中3商品が欠点のある物でした。これは、ダニエラさんも同意見でした。よい物を見つけるのは難しいですね。
ところで、日本に一番多く輸入されているエキストラ・バージン・オリーブオイルはイタリア産です。そこで大手でない輸入業者さんに色々とお話を伺ってみました。ありがたいことに快く沢山お話を頂けました。
その中で、複数の方から発せられたご意見をご紹介します。
「私たちの扱っている商品は、小さな生産者の高品質オイルなんですよ。当然生産量も少ないし、価格もこれに比例してます。大手の薄利多売的な商売は 出来ないです。だから、自分たちが扱っている商品をわかってくれる人だけ買ってくれれば良いと思っています。 逆に変に売れちゃっても生産量少ないから困 るんですよね(笑)」
「この商品は、自分たちが足で探した貴重な物なんです。自信を持ってお薦めできる商品なので、妥協して販売はしたくないですね。生産者に対してもとても失礼なことですから。」
「最近の日本のオリーブオイル消費者の質はとっても高いですよ。今までは250ml、500mlを輸入していたんですが、ついにイタリアサイズの 750mlを普通に輸入販売できるようになったんです。これは私たち輸入業者にとって本当に嬉しいことなんです。これはイタリア人の様に上手に使いこなす ことが出来る方が増えている証拠だと思います。でも正直、高いと思うんですよ。アメリカでは250mlが主流です。使用量では日本を上回っているのに。」
皆さんに共通しているのは、ご自分の商品に非常に愛着を持ち、自信を持っていらっしゃるところでしょうか。皆さんの熱いお話を聞いていて、その熱意と良い商品をもっと多くの方に知って頂きたいなと心底思いました。
吉岡美世
ダニエラ・カポーニャ